2分。静岡県の沿岸に津波が到達するまでの時間です。和歌山県なら3分です。この数字の意味を、あなたは理解しているでしょうか。
2025年9月26日、地震調査研究推進本部と地震調査委員会は、南海トラフ大地震の発生確率を改定しました。今後30年以内に「60〜90パーセント程度以上」。もう「起きるかもしれない」という段階ではありません。「必ず起きる」前提で備える時代に、私たちは生きています。
マグニチュード9.1。静岡県沿岸には20メートル超、高知県沿岸には30メートル超の津波。被害想定の最悪ケースでは、死者は約29万8000人。そのうち津波による犠牲が約21万5000人とされています。避難者数は950万人以上で、東日本大震災の20倍にものぼる規模です。
この21万5000人は、津波から逃げることが出来ないと、現時点で解っている人たちです。私たちは、津波避難タワーや高台から遠く、津波に襲われるまでに、逃げることが出来ない人たちの命を救う装置を研究・開発しています。
開発コードネームは「海神(わだつみ)」です。

毎日自動車を駐車するスペースに、15センチ程度の台を置き、その上に駐車します。津波警報が出たら、家族で自動車に乗り、ゴムボートのような浮きを膨らませれば、自動車が緊急の避難挺になります。72時間浮遊する事が出来、自動車に飲料水や非常食を載せておけば、津波が引くまで人の身体を守る装置です。
2026年4月段階では、シュミレーションと原寸大の実験機を作成するための資金調達を行っています。